こんにゃくについて
こんにゃくの歴史
日本の伝統食「こんにゃく」
こんにゃくは平安時代より加工し食べ始めたものと言われております。(「拾遺和歌集」より)
豊臣秀吉が肥前の名古屋城を築いた時、石工の頭領 九朗衛門が急な腹痛で重体になりました。そのときこんにゃくを食べたらみるみる回復し、この話を聞いた諸国の大名たちはこんにゃく芋を領地に持ち帰り、普及したものと言われております。(諸説あり)
現在のこんにゃく製法に至る背景
幕末、財政難にあえいだ水戸藩は領内の名産こんにゃく原料を江戸や大阪で専売し、苦しい財政をしのいだと言われております。また、その名産地保内郷の農民、中島藤衛門はこんにゃく芋を乾燥して粉にすることを考案し、製法の一大進歩をもたらしましたと言われています。(諸説あり)
こんにゃく芋の産地と種類
全国の生産実績No.1は何県?
こんにゃく芋の産地は 群馬県、栃木県、茨城県、福島県、広島県、埼玉県、宮城県、長野県、
徳島県、高知県、山梨県、岐阜県、岡山県と各県で広く栽培されています。
中でも全国のこんにゃく芋の約90%は群馬県で生産され、全国のこんにゃく芋生産実績第一位となっています。
こんにゃくの旬はいつ?
こんにゃく芋の栽培期間は
5月末から6月 植え付け
10月から 掘り取り
となります。よって、おでんが美味しくなってくる10月〜12月がこんにゃくの旬と言えます。
こんにゃく芋の品種は?
こんにゃく芋は大きく分類して、古くから栽培されてきた「既存品種」と交配・育成によって品種改良された「育成品種」があります。
既存品種
- 在来種(ざいらいしゅ)
種の歴史は古く品質も優れているが、栽培が難しいため生産者が激減し希少品種となっている。
- 備中種(びっちゅうしゅ)
- 支那種(しなしゅ)
育成品種
- はるなくろ
- あかぎおおだま
- みょうぎゆたか
- みやままさり
- しろみき(鑑賞用、観葉植物として栽培)
こんにゃく製品の種類
板こんにゃく
こんにゃくの最も定番の形。四角形の形状。
糸こんにゃく
細い穴から押し出してから凝固させて作る。しらたき(白滝)とも呼ばれる。
丸こんにゃく
小玉こんにゃくも含む。
突きこんにゃく
板こんにゃくを突いて作る。
さしみこんにゃく
さしみの大きさにスライスされたこんにゃく。
手綱こんにゃく
捻り〈板こんにゃくを加工して作る〉を施したこんにゃく。おせち等に入っている物。
こんにゃく麺
麺の代わりにこんにゃくを使い、低カロリーで食べられる。
粒こんにゃく
米こんにゃくとも呼ばれる。
こんにゃくジャーキー
酒の当てやおやつに。
こんにゃくデザート
わらびもち風など。